野に咲く草花達。
そんな草花達をじっくり紹介したいと思います。
ホトケノザ
基本情報
分類 | シソ科オドリコソウ属 |
学名 | Lamium amplexicaule |
原産地 | ユーラシア大陸、アフリカ大陸 |
大きさ | 10~30cm |
分布 | 本州から沖縄 世界ではアジア、ヨーロッパ、北アフリカ |
生息地 | 道ばた、田畑の畦、空き地など |
別名 | サンガイグサ(三階草) |
花言葉 | 「調和」「輝く心」 |
誕生花 | 2月8日 |
性質 | 一年草あるいは越年草 |
似ている花 | ヒメオドリコソウ、ムラサキケマン |
名前の由来
「ホトケノザ」は茎を取り囲むようにつく葉を仏さまの『蓮華座』に見立てたことから名付けられたそうです。
漢字では当て字で「元宝草」や「宝蓋草」とも書きます。
別名「サンガイグサ」は葉が段々についていることから名付けられたそうです。
英語では「Hen bit(ヘンビット)」と呼ばれています。
形態・生態
葉 | 長さは1~2cmの扇状で、葉が違い違いに生える。下部の葉は長い柄があるが、上部の葉には柄がない。 |
花 | 花は上部の葉の脇に2cmほどの紅紫色で唇形の花をつける。下唇は2つに分かれていて濃い斑点がある。つぼみのまま結実する閉鎖花も花の中に混じる事も多い。白色の花をつけるものもあり、「シロバナホトケノザ」と呼ばれる。 |
実 | 種子は約2mmでゴマのような形。黒っぽく、白い斑点模様がある。種子にはエライオソームと呼ばれる蟻が好む粒子がついていて、この物質に蟻が寄ってきて種を運ぶことで広範囲に繁殖していきます。 |
似ている
[ムラサキケマン]
筒状の紫色の花を咲かせる。花の形が似ている。
ムラサキケマンには毒があるので間違って口に入れたり蜜を吸ったりしないように気をつけて下さい。
[ヒメオドリコソウ]
ミントのような毛の生えた葉で草丈が短く、葉と葉の間隔が詰まっている。
花は葉の下からひっそりと咲いている。
[カキドオシ]
葉が似ている。葉には柄があり、茎は蔓のように伸びる。
食
有毒とされており、多量に摂取すると嘔吐や下痢を引き起こすともいわれています。
一方、外国では食べられているそうですが、食べるのはやめておいた方が良いかと思われます。もし食べるのであれば、自己責任でお願いします。
蜜は毒がないそうですが、蜜の吸い過ぎには気をつけて下さい。
※春の七草には『ホトケノザ』が入っていますが、このホトケノザは『コオニタビラコ』のことです。
コオニタビラコは水田雑草の一つで、水田や周囲の畦道でよく自生しているキク科の植物です。葉のつき方が仏さまの蓮華座に似ていることから「ホトケノザ」という別名がつけられました。同じ「ホトケノザ」なので、よく間違われます。
活用
・花粉源として
ミツバチにとって大切な蜜と花粉。ホトケノザは花菅が長いのでミツバチの舌は届かず蜜は
吸えませんが、花粉を集めています。
雑草として扱われていますが、ミツバチにとっては大切な花粉源になっています。