この記事はNote公式のドラクエ記事まとめで取り上げられました。5分で読めます。
次にような方に、おすすめの記事です。
- ドラゴンクエスト11をクリアした。
- 嫁姑問題の新しい切り口を知りたい。
- ドラクエ11の主人公を愛する、陰キャである。
「クフッ・・クフッ・・・」
「キキキッ・・・」
部屋に不気味な声が響き渡る。
声の出どころは、可愛い勇者を彼の幼馴染に渡したくない
「ある女性」であった。
ドラクエ11Sにおいて
「勇者の成長」を、我が子のように見守っている彼女は
「どんな時も無表情な勇者の顔に、母性本能をくすぐられるわぁ〜」
と頬を緩めながらいつも呟いていた。
しかし、修羅場は突然にやってきた。
「勇者を幸せにしてくれる人物」を選ぶ・・・!!
まさに悪魔的な選択イベントが発生したのである。
選択肢には、冒険を共に旅してきた「大切な仲間」の名前が並んでいる・・・
彼女とその仲間達は、100時間を超える冒険をしてきたのだ。
彼女は懐かしい思い出を走馬灯のように思い出していた。
ある時は、ボスと死闘を繰り広げ
はぐれメタルを見つけては、いつも逃げられて
でも、たまにはジャックポットを当てて大喜びし
そして、勇者が変な衣装でダンスをする時もずっと眺めていた。
彼女は、冒険の終わりを感じ感傷に浸っていた。が・・・
「!?」
彼女の眉間に皺が寄る・・・
勇者を幸せにしてくれる人物のリストに
「仲間にもならない」勇者の幼馴染の名前を見つけたからだ。
普通ならここで多くのプレイヤーが選択するであろう勇者の幼馴染・・・
彼女の名前は「エマ」
(はぁ!?)
(絶対に結婚させない!!)
勇者の幼馴染エマに対する、彼女の理不尽な怒りは頂点に達していた。
そう、その姿はまさにエマの前に立ちはだかる姑。
彼女は勇者を幸せにしてくれる人物を、「エマ以外の誰か」と早々に決めた。
そして悩んだ末に、姉御と呼びお気に入りのキャラである「マルティナ」を選んだのだ。
(ちなみに筆者の「セーニャ」を推す声は聞き入れられなかった・・・)
改めて彼女が撮影したこの写真をご覧いただきたい。
これは勇者を溺愛する彼女が、冒頭の言葉を発しながら
嬉々として撮影したお気に入りの一枚である。
写真に映るのはエマの前でポーズをとる(とらされる)、勇者とマルティナ。
幸せな二人の間に挟まれた幼馴染のエマの目は
心なしか光が宿っていないように見える。
そしてエマの側に何故かいる「わんこ」も、その様子にドン引きしているかと思えば
「ベアァ!!」
とまるで自分が被写体かのように、おどけている始末である。
どこか社会の闇を感じさせる、この一枚の写真は
現実世界での嫁姑問題を浮き彫りにしているのではないだろうか?
現場の写真を角度を変えながら10枚以上撮影する彼女の隣で
私はブルリと身震いをした。
この話が皆様の何かの参考になれば嬉しく思います。