野に咲く草花達。
そんな草花達をじっくり紹介したいと思います。
ヒメジョオン
基本情報
分類 | キク科ムカシヨモギ属 |
学名 | Erigeron annuus |
原産地 | 北アメリカ |
大きさ | 30~60cm |
分布 | 北海道~沖縄 世界ではヨーロッパ、アジア |
生息地 | 道ばた、河原、空地、庭など |
別名 | 「ヤナギバヒメギク」「センソウグサ」「サイゴウグサ」「アメリカグサ」「テツドウグサ(鉄道草)」 |
花言葉 | 素朴で清楚 |
誕生花 | 11月18日 |
性質 | 越年草 |
似ている花 | ハルジオン |
名前の由来
中国語で「ジョオン(女苑)」と呼ばれるヒメシオンという植物に似ていることから「姫(小さいという意味で使われる)」を合わせてヒメジョオン(姫女菀)と名付けられたそうです。
日本に入ってきた当初は「柳葉姫菊(やなぎばひめぎく)」と呼ばれたり、鉄道の線路沿いに広がったことから「鉄道草(てつどうぐさ)」と呼ばれたりした。
韓国では白色の花びらと中央の黄色い部分が目玉焼きと連想させるので「鶏卵花(ケランコ)」と呼ばれています。
生態・形態
葉 | 根元付近の葉は楕円形で大きく切れ込みが入っているが、茎に付いている葉には切れ込みがなく、柳の葉のような細長い形をしている。 |
花 | 白色もしくは薄いピンク色を帯びたような白色をしていて、4~10月に咲きます。直径2cmほどで花の中心部が黄色く、周囲に細い花びらが放射状に広がっている。 |
実 | 一株に40000個以上の種を作り、種の寿命も35年なので、どんどん広がるほどの強い繁殖力をもっている。タンポポと同じように綿毛がありますが、遠くまでは飛びません。 |
似ている
違い | ヒメジョオン | ハルジオン |
花びら | 約1.5cmの花びらでハルジオンより少し太く、花びらの数も少ない。 | 1mm以下の細い花びらがたくさんついている。 |
草丈 | 30~60cm | 30~80cm |
茎 | 茎の中が空洞になっていない。 | 茎の中は空洞になっている。 |
葉 | 茎に抱きつかず、葉の両面に毛が生えている。 | 茎を抱くようにつき、葉裏に毛がない。 |
つぼみ | やや上向きでつく。 | 垂れ下がってつくことが多い。 |
性質 | 越年草 | 多年草 |
食
若い芽や葉が、天ぷらやお浸しにして食べられるそうです。
花は綺麗に洗い、日陰で2〜3日乾燥させ、お湯を沸かして注いで、お茶として飲まれてもいます。
※キク科の植物にはアレルギー反応を起こす植物もあります。ヒメジョオンもキク科です。キク科のアレルギーをお持ちの方はご注意下さい。不安のある方は専門家や主治医に意見を伺う事をお薦めします。
活用
・薬草として
止血、胃炎、腸炎、消化不良、腸炎による腹痛、肝炎の改善、皮膚の美容、老化防止、むくみなどに効果があると言われています。
・化粧水として
花をアルコールで抽出したチンキ剤は化粧水としても使用されています。