野に咲く草花達。
そんな草花達をじっくり紹介したいと思います。
ネジバナ
基本情報
分類 | ラン科ネジバナ属 |
学名 | Spiranthes sinensis |
原産地 | 日本~アジア |
大きさ | 10~40cm |
分布 | 日本全国 世界ではオセアニア、ヨーロッパ東部からシベリア、温帯熱帯アジア全域 |
生息地 | 芝生、土手、歩道など |
別名 | モジズリ(捩摺)、モジズリソウ(捩摺草) |
花言葉 | 「思慕」 |
誕生花 | 7月4日 |
性質 | 多年草 |
似ている花 | - |
名前の由来
捻れた花の姿をそのまま名付けたとされています。
別名「モジズリ」は「捩摺(もじずり)」というねじれ乱れた模様を染めた絹織物に由来するとされています。
モジズリの他にも「ネジレバナ」「ネジリバナ」「ねじり草(そう)」「ヨジリンボウ」とも呼ばれています。
英語では「Lady’s tresses(婦人の編んだ髪)」とも呼ばれています。
形態・生態
根 | ネジバナは土の中の菌類を根の中に取り込んで特殊な根(菌根)を作り、菌類が作る栄養分を吸収して成長する。その菌根形成に関わる特定の菌類が芝生の生育する場所に多く存在するため、芝生など他の植物と共生することが多い。 |
葉 | 濃い緑色で根元に集まってつく。冬葉と夏葉があり、冬葉は短くて丸い形をしていて地面にぺったりと放射状に広がる。夏葉は細長く、上に伸びる形をしている。 |
花 | 花をつける茎を真っ直ぐに伸ばして、らせん形に花をつける。1つの花は5mm弱で5~8月に咲く。花びらは5枚で唇の形をした花びらが1枚。唇の形をした花びらは白色で他の花びらは桃色。稀に白色のネジバナもある。花の巻き方は、右巻きと左巻きの両方がある。中には捻れないものや、途中から捻れ方が変わるものもある。 |
実 | 果実は熟すと弾けて種子が飛び出る。 |
食
毒はないようですが、食べない方が無難でしょう。
どうしても食べたいという方はご自身でよく調べるなどして、自己責任で食べて下さい。
活用
・万葉集でも詠われています
万葉集で詠われるなど古くから人々に親しまれてきたようです。
『芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる ねっこ草 逢ひ見ずあらば 吾恋ひめやも』
(あなたに逢うことがなければ、私は恋に苦しむことはなかったのに)
※ねっこ草はネジバナを指しているといわれています。