野に咲く草花達。
そんな草花達をじっくり紹介していきたいと思います。
スズラン(鈴蘭)
基本情報
分類 | キジカクシ科スズラン属(科名はユリ科、スズラン科で分類されることもあります) |
学名 | Convallaria majalis |
原産地 | ヨーロッパ、東アジア、北アジア |
大きさ | 15~20cm |
分布 | 北海道、本州、九州 世界では朝鮮半島、中国、シベリア東部 |
生息地 | 高原や山岳地帯の涼しい場所 |
別名 | 「谷間の姫百合」 |
花言葉 | 「純粋」「純潔」「幸福の再来」「謙遜」 |
誕生花 | 5月1日 |
性質 | 多年草 |
似ている花 | ニホンスズラン |
名前の由来
花の形が鈴のように見えることから名付けられたそうです。
ヨーロッパでは「聖母の涙」、英語圏では「谷間のユリ(英:Lily of the valley)」、フランスでは「ミュゲ」と呼ばれているそうです。
形態・生態
根 | 地下茎が伸びて増えていきます。 |
葉 | 細く長く、緑色で幅は5cm前後で長さは10cmほど。真っ直ぐ伸びる茎に添えられるように2~3枚生えてきます。 |
花 | 白色で釣り鐘のような形で下を向いて咲きます。花の中には赤い点の模様があります。花茎から10個ほどの花を咲かせます。花の大きさは1cmくらいで花びらの先は6つに浅く分かれています。ピンク色や紫色、黄色の花びらのものもあるそうです。 |
実 | 赤い実ができます。猛毒なので鳥も食べません。 |
似ている
ニホンスズランに似ています。
ニホンスズランは日本原産のスズランで別名「君影草」と言われています。
よく見るスズランはヨーロッパ原産のドイツスズランです。
ニホンスズランは主に山野草として扱われ、高温多湿に弱く、育てにくい性質から流通はあまりされていないそうです。
違い | ドイツスズラン | ニホンスズラン |
大きさ | ニホンスズランより大きい | 小ぶり |
香り | ◎ | ○ |
花の中 | 真っ白な花の中に赤い点模様がある。 | 真っ白。点模様はない。 |
花のつきかた | 葉の上に花はつく | 葉の下に花がつく |
食
!!!!食べられません!!!!有毒です!!!!
スズランは毒を持っています。コンバラトキシン、コンバラマリンコンバロシドなどの有毒成分を30種類以上持っているとされています。花、茎、根、全てに毒があるので注意喚起が必要です。切り花で飾った花瓶の水も毒が溶け出ているので注意が必要です!!
摂取すると頭痛や嘔吐、目眩や不正脈、血圧低下の症状があらわれます。
最悪の場合、死に至る恐れもあるので決して食べないで下さい!!!
活用
・フランスではメーデー(5月1日)に大切な人に感謝の気持ちを込めて送る習慣があります。
・ヨーロッパでは結婚式に使われるブーケにスズランの花があしらわれることもあります。
・スウェーデン、フィンランドの国花です。
・ヨーロッパでは香水の原料として利用されています。
・消臭芳香剤、お線香、アロマオイル、洗剤、柔軟剤、などにも利用されています。
・スズランは薔薇、ジャスミンと並んで三大フローラルノートと呼ばれています。集中力を高める(作業ミスの軽減)、疲労感の軽減の効果があるといわれています。
最後に一言
家の庭のスズランはドイツスズランでした。
ちなみに私の一番好きな花がスズランです。